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不妊治療

不妊治療に関する
よくある質問やお悩み

子どもがほしい
なかなか妊娠できない

当院では様々な治療を行っています

hCGホルモンは生理予定日にあたる妊娠4週より血中や尿中から検出されますが、出方には個人差があるため、人によっては妊娠していても陽性反応が出ないことがあります。
そのため、多くの妊娠検査薬では、生理予定日の1週間後から使用することを推奨しています。
これより早く検査をしてしまうと、正確な結果が出ない可能性があるので注意が必要です。
一方で、妊娠していないにもかかわらず、陽性反応が出るケースもあります。

子供ができるのか検査したい
不妊検査について知りたい

不妊検査について

不妊検査において経腟超音波検査は必須です。
子宮内膜症や粘膜下筋腫など原因がわかるだけでなく、卵胞計測によっていつ排卵するのかも超音波検査によってわかります。次に子宮卵管造影です。当院では油性の造影剤(リピオドール)を用いたX線検査を行っています。
造影後6ヶ月程度は妊娠率が上がり、治療的な意味もあります。精子の評価は、先ずはヒューナーテストで行っています。排卵日数日前に性生活を持ってもらい、子宮頚管粘液を採取して精子の数や運動を調べる検査です。
後はホルモン検査です。月経周期1~5日目にLHとFSHの検査を、排卵後5~7日目にプロゲステロンを調べます。月経周期とは関係なく、AMHとプロラクチンを調べます。いずれの検査も保険でできます。

各種検査について

  • 経腟超音波検査

    診察室の内診台で行います。子宮については、子宮奇形・子宮筋腫・子宮腺筋症・子宮内膜ポリープの有無を診る他、日々子宮内膜の厚さを測定します。卵巣・卵管については、子宮内膜症・卵巣腫瘍・卵管腫大などの異常がないかを診る他、日々卵胞の大きさを測定します。

  • ホルモン検査

    血液でホルモン検査を行います。ホルモン検査には、下垂体から放出されるホルモン卵胞刺激ホルモン(FSH)・黄体形成ホルモン(LH)・プロラクチン(母乳を分泌するホルモン)や卵巣の潜在的機能を反映する抗ミューラー管ホルモンが含まれます。排卵後の黄体期中期には黄体ホルモン(プロゲステロン)を測定します。多嚢胞性卵巣症候群の疑いのある場合は男性ホルモン(テストステロン)を測定します。

  • 子宮卵管造影

    月経終了から排卵前に行うX線検査です。子宮口からバルーンカテーテルを入れて、子宮内で留置し、造影剤を注入し、子宮から卵管を通り腹腔内へと造影剤が広がっていく様子を観察します。ただしヨードアレルギーの方はできません。

  • ヒューナーテスト

    排卵前の妊娠の可能性の高い時期に、性生活をとっていただき、半日から1日の内に来院してもらいます。子宮頸管粘液を採取し、顕微鏡で運動精子がどのくらいいるのかを観察します。問題なければ精液検査をする必要はないと考えています。

  • 精液検査

    精液量・精子濃度・運動率を検査します。精液は、3~7日の禁欲期間の後に採取してもらいます。男性の検査ですから、ご主人の保険証が必要です。

不妊治療について

  • タイミング法

    排卵日の2日前から当日までが妊娠率が高いので、その時期に性生活を持つように指導します。排卵日の予測は、経膣超音波検査でのの卵胞計測や尿中LHの半定量検査を用います。卵胞が十分成熟していれば、HCGを筋肉注射することで、36時間後の排卵を確定できます。

  • 人工授精

    排卵日に合わせて、ご主人に精液を採取してもらいます。パーコールで精液を濃縮調整し、子宮腔に注入します。年齢や回数に制限なく保険診療ができます。

  • 排卵誘発

    視床下部性卵巣機能低下や多嚢胞性卵巣症候群など卵胞発育に問題がある場合や人工授精の際に行います。クロミッド・セキソビット・レトロゾールなどの経口の排卵誘発剤を用い、それでも卵胞発育がよくない場合はHMGやFSH製剤の注射薬を用います。高プロラクチン血症の場合はカバサールを、多嚢胞性卵巣症候群の場合はメトホルミンも使用します。

不妊治療の流れを
教えてください

治療の流れについて

不妊症で来院された方には、原則検査を先行させて、妊娠できる条件があるかを調べます。
決定的な原因が無ければ、タイミング指導を6周期ほど行います。妊娠しない場合は人工授精にステップアップし、6周期ほど行います。
それでも妊娠しない場合は、体外受精ができる高次生殖医療施設に紹介しています。

治療実績を教えてください

当院の治療実績

過去3年での妊娠数は、令和3年が24名(排卵誘発を含むタイミング法21名、人工授精3名)、令和4年が42名(排卵誘発を含むタイミング法38名、人工授精4名)、令和5年が22名(排卵誘発を含むタイミング法21名、人工授精1名)です。

不妊の原因

男女共通の要因

  • 年齢

    男女とも、加齢により妊娠する・させる力(妊孕性)が低下することが分かっています。女性は30歳を過ぎると自然に妊娠する確率は減り、35歳を過ぎると著明な低下を来たします。加齢により、卵子の質の低下が起こることが妊孕性低下の原因と考えられています。男性は、女性に比べるとゆっくりですが、35歳頃から徐々に精子の質の低下が起こります。

女性側の要因

  • 排卵因子

    女性不妊症の約3割が排卵因子とされています。正常の月経周期は25~38日ですが、それより短かったり長かったり、もしくは月経が起こらないという場合には、卵胞が育たなかったり排卵が起こっていないことがあります。視床下部性卵巣機能低下や多嚢胞性卵巣症候群や高プロラクチン血症などが原因となります。血液によるホルモン検査で診断が可能です。時には甲状腺機能低下症や他の臓器の疾患が原因である場合もあります。

  • 卵管因子

    卵管は精子が卵子に向かい、受精した卵(胚)が再び子宮に戻るための管です。両側の卵管が炎症などによって詰まっていると、妊娠は起こりません。卵管炎や骨盤腹膜炎の原因となるクラミジア感染症にかかったことがある方で、ほとんど無症状のうちに卵管が詰まっていることもあります。また、強い月経痛がある女性の場合、子宮内膜症が潜在していることがありますが、この子宮内膜症の病変によって卵管周囲の癒着が起こり、卵管が詰まっている場合もあります。卵管造影検査で確認します。

  • 頸管因子

    子宮頸管は子宮の下端で膣とをつながっています。膣内に射精された精子はここを通って子宮内に進入していくのですが、頸管粘液の粘りが強く精子が子宮内に進入することができなかったり(頸管粘液の異常)、女性の身体が精子を異物とみなし精子の侵入を阻止する抗体を作ってしまう(抗精子抗体)ことで、妊娠ができない状態となってしまうことがあります。

  • 子宮因子

    粘膜下筋腫や子宮内膜ポリープが子宮腔内にあったり、過去の子宮内手術により子宮内膜が厚くならない場合、到達した胚の着床や発育を妨げ、妊娠に至らないことがあります。また過去の帝王切開の子宮筋層の瘢痕部に液が常に貯留している場合も不妊の原因になります。

男性側の要因

  • 性機能障害

    勃起障害(ED)、腟内射精障害など、セックスで射精できないものをいいます。一般的にはストレスや妊娠に向けての精神的なプレッシャーなどが原因と考えられていますが、糖尿病などの病気が原因のこともあります。

  • 造精機能障害

    精子の数が少ない、または無い、あるは精子の運動性などの性状が悪いと、妊娠しにくくなります。精索静脈瘤で精巣内の温度が高くなっていると、精子の数や運動性が低下します。また、特に原因はなくても精子が作られない場合もあります。

  • 精路通過障害

    作られた精子がペニスの先端まで通るための道が途中で詰まっていると、射精はできても精子は排出できず、妊娠に至りません。過去の炎症(精巣上体炎)などにより精管が詰まっている場合などがあります。

不妊治療のことで何かわからないことがあれば、
お気軽にご相談ください。

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